皮膚のかゆみは
誰でも感じたことがあるのではないでしょうか。
皮膚にはなにも異常がないのにかゆみがある場合は、
肝臓などの内臓の病気が隠れていることもあるってご存知でしたか?
体のかゆみや湿疹は実は肌トラブルではなく、
肝臓が原因の可能性があります。
今回は肝臓とかゆみの関係について解説しています。
肝臓とかゆみ・湿疹の関係
肝臓が悪くなり、血中のビリルビン値が高くなり、
黄疸がでるとかゆみや湿疹を発症することがあります。
かゆみや湿疹の現れる場所は
お腹周りや腕、ふくらはぎなどなど人によって様々なようですね。
また肝臓が原因の場合、
かゆみ以外でも白目が黄色っぽく濁るなどの症状がでますので、
確認してみてください。
肝臓病の原因は?
肝臓病の原因としては
ウイルス性のもの、
アルコール性のもの、
遺伝性のものなどがありますが、
特に多いのはアルコール性のものです。
過度の飲酒により脂肪肝になり肝硬変を起こすことが多いので
お酒の量には注意してください。
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しつこいかゆみの原因と考えられる病気は?
肝硬変
肝硬変は、
肝細胞の壊死・炎症・再生が繰り返し起こることで、
肝臓が小さく硬くなってしまう病気です。
B型・C型肝炎ウイルスによるウイルス性のものと、
アルコールなど飲酒によるものがほとんどです。
「肝臓は沈黙の臓器」と言われるほど病気になっても症状が出にくいのが特徴ですが、
肝硬変は最終的には肝臓が機能しなくなり、命の危険のある怖い病気です。
肝硬変による皮膚のかゆみは、肝臓で作られる胆汁がうまく循環しなくなることで起こります。
胆汁の中の成分が蓄積してしまい、
かゆみの原因であるヒスタミンを増加させることが原因のひとつと考えられています。
肝臓癌
肝臓癌は、
背景にはB型・C型肝炎ウイルスなどによる肝硬変や慢性肝炎を持っている場合が多いですが、
アルコール性肝硬変、非アルコール性肝炎から発症することもある癌です。
自覚症状はあまりなく、全身の倦怠感・皮膚のかゆみ・黄疸・右上腹部の痛みなどがあります。
また肝細胞がんは、日本における悪性新生物による死因別では、
男性で[第3位]、女性で[第4位]を占めていて、年間約3万人以上の患者が死亡する予後不良のとても怖い疾患です。
早期発見が非常に重要で、
特に肝炎ウイルスによる慢性肝炎、肝硬変の方は年に3~4回の定期的検査が大切になってきます。
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薬が効きにくいしつこいかゆみは要注意!
古くから「皮膚は内臓の鏡」といわれますが、
肝炎や肝硬変などの肝臓病の患者さんでは、
皮膚に目立った異常がみられないにもかかわらず、
皮膚に強いかゆみを生じることがあります。
肝臓病によるかゆみは、以下のような特徴があるといわれています。
① 見た目に異常がなくてもかゆい
② かいてもかいてもかゆみが治まらない
③ 全身にあらわれる
④ かゆくて眠れない
⑤ 一般的なかゆみ止めが効きにくい
このように肝臓病のかゆみは、
かいても治まらない、
お薬を塗っても効きにくいなど、
ときには睡眠障害の原因となります。
かゆみでお悩みの方は、
ひとりで悩まず、あきらめず、医師にご相談ください。
また、逆に原因のはっきりしない、
しつこいかゆみが続く場合には、
肝臓病などの重大な病気が潜んでいる可能性がありますので、
早めに医師にご相談ください。
かゆみと上手につきあう7つの方法
つらい「かゆみ」の症状は、日常生活のちょっとした工夫で改善することができます。
毎日の生活習慣を見直し、かゆみと上手につきあっていきましょう。
①入浴時、ぬるめの湯にゆっくりつかりましょう
熱いお風呂は皮膚を刺激し、かゆみの原因になってしまうことがあります。
②汗をかいたら早めに洗い流しましょう
汗にはかゆみを引き起こす成分が含まれているため、
汗をかいたら放置せず、できるだけ早く汗を洗い流しましょう。
③石鹸の使いすぎとごしごし洗いは控えましょう
石鹸の使いすぎやごしごし洗いは、皮膚表面のバリア機能を壊す原因となります。
このバリア機能が壊れるとかゆみが起きやすくなります。
④お風呂上がりにはすぐに保湿剤を塗りましょう
お風呂上がりは皮膚から水分が蒸発し、乾燥状態となります。
皮膚が乾燥してしまう前に保湿剤を塗りましょう。
⑤化学繊維や毛織物が皮膚と接触するのを避けましょう
下着や靴下、ストッキングなどの化学繊維や毛織物のようなチクチクするものは刺激になるため、
直接皮膚に触れないように気をつけましょう。
寝具にも綿素材のカバーをかけるなどの工夫が必要です。
⑥こたつや電気毛布の使用は最小限にとどめ、部屋の加湿を心がけましょう
こたつや電気毛布などの暖房器具は皮膚の乾燥を促してしまいます。
使用する場合は低い温度設定にし、長時間使用しないように注意しましょう。
加湿器などを使用し、湿度も調整しましょう。
⑦爪は短く整えておきましょう
無意識にかいてしまい、傷ついた皮膚から細菌やウイルスなどが感染し、
かゆみの原因となってしまうことがあります。
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まとめ
ご紹介してきたように、
皮膚のかゆみには実は、
内臓の病気が隠れていることもあるんです。
たかが痒みと思っていたら、
大変なことになってしまうことも…。
実は、私も最近、理由のわからない「かゆみ」に悩まされています。
最初は、食物アレルギー(甲殻アレルギー:エビ、カニ類)と思っていたのですが、
それらを控えても、
早朝や夕方にやんわりとかゆみが襲ってきました。
もうどうしよう、
というほどのかゆみではないのですが、
原因がわからずにもやもやとしています。
でも、今回調べてみたら、肝臓が原因かも!
特にアルコールに関しては思い当たる節あり、でした。(:^^;)
もう年も年ですので、体の抵抗力も弱っているのかもしれません。
来週にでも、病院で内臓検査を受ける予定にしています。
「皮膚は内臓の鏡」とも言われます。
もし、あなたも原因不明のかゆみや、
発疹やぶつぶつもないのにかゆみが続くなど、
気になることがあれば病院で診てもらうようにしましょうね。
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